市場調査でとても大事なのが仮説、調査計画です。
的外れの調査にしないために、しっかりと練ってていきましょう。
仮説の立て方〜仮説を立てることで調査目的を絞り込み、知りたい結果をイメージする〜
初めの仮説で立てておきたいのが、 仮の調査の目的と調査結果です 。
仮説を立てることで調査対象を絞り込み、調査結果をハッキリイメージします。その結果から実際の事業や仕事にどう活かすかをイメージします。
こうする事で調査したけど何が分かるの?という事はなくなります。
また、いかに効率よく必要なデータを集めてくるか?という点でも仮説はとても大事になります。
仮説の例
市場規模シェア調査であり、新商品投入を考えているのであれば、例えば、
調査目的:小型化技術がこのマーケットで売れるのか知りたい
調査結果:高価格帯での小型化のニーズはあるので、この部分のシェアは取れる。
とかです。そうなると
- 価格帯別商品カテゴリー
- サイズ別価格帯の分布予想
- 市場が伸びてるか落ちているか
- どんなメーカーが参入しているか
- 最近よく聞く商品とヒットの理由
などを思いつく所でまとめていきます。
また、その市場の全体像と周りの状況を推測することも大切です。
その業界を調べられなかったとしても、その業界に近い業界を調べて参考にすることもありますし、その業界を含む親の業界を調べて比率で按分するなどで算出可能な場合もあります。
計画の立て方
計画を立てる際に必要なのか調査項目と予算とタイムリミットです
調査項目ですが、インターネットなどで検索してサクッとその対象の概要を調べます。
そして、その項目を調べるために、必要な項目をリストアップし、それを調査設計とします。
そして、その調査設計を基に、おおよそのかかる時間を計算します。
この時間を基に予算とタイムリミットを計算します。
一人でやれる場合は構いませんが、他の人に頼んだり外注する場合などの予算の目処が、これで計算できます。
市場規模シェア調査での調査項目例
市場マーケット調査だと、下のような項目が多いかなと思います。
1.調査結果サマリー
- 市場全体の図式表現
- 市場規模の定量的表現
- 種類別規模の定量的表現
- メーカー別シェアの定量的表現
- 数字・グラフ・図を使った表現(パワーポイントなどでまとめ)
2.市場概要
- 商品・技術の定義と説明
- 参入企業の増減と理由
- 商品の増減と理由
- 市場全体の増減と個別商品群の増減と理由
- 今後の参入企業数の増減・理由
- 今後の市場の有望度
3.製品特徴:仕様比較、技術比較
4.市場規模推移・市場予測
- 表・グラフを使い、5年間の数量・金額推移、伸長率、増減の理由、
- 競合商品群に対する強み、弱み、
- 今後の市場予測
「仮説と計画はズレている」前提で調査は進める
「仮の説」である仮説、「はかる」と書く計画の文字の意味通り、予測であり不確定なものです。
仮説や計画がズレている可能性は十分にあります。(答えが分からないから調てる訳で当たり前ですが)
この「あいまいさ」は調査をする上では頭の片隅に入れておきましょう!