一人で出来る非常調査について語っていますが、一人でできるところには限界があり外部の調査機関を使う機会が多いと思います。
その調査期間についてまとめたいと思います。
調査会社の信用性
世の中に市場調査・コンサルティングを会社は様々ありその中身もいろいろあります。
会社の規模も一人で細々とやっている会社もあれば数百人規模で行っている会社もあります。
個人的には、「どの会社がいいか」というのは頼んでみなければわからない、と思います。
というのも、その会社の中でも調査をする担当者によって調査のレポートの出来は異なるので、一概にどれがいいとは言いづらいものです
一般的には、中規模から大規模な市場調査やコンサルタントの会社がいいと思います。
これは、その案件だけでなく継続的な仕事を取ろうと思うと、情報の精査や再確認など複数人の手や目が入り、情報の質が自然と高まる仕組みが中規模以上の会社にあるからです。
しかし、規模が大きくなれば自然と調査費用は割高となり高額なものになってきます。
この理由は、下請けに出したり、間に挟む人や会社が多くなるという点にあります。
多くのコンサルタントは、自分で調査は行わず下請けの調査会社に発注するケースが多いので自然と値段は高くなります。
調査会社の調査データの種類(既存データの場合)
これから調べるよりも、既に調べてある調査データの方が値段は安くなります。(調査費用を数社で負担する形です)
しかし、多くの調査で、今の情報と二年前の情報では全く異なる場合があります。
どの時点の情報が必要なのか?限られた予算でどこまでのデータ必要か?その辺りを天秤にかけて既存のデータを活用するのもありだと思います。
調査会社の調査データの種類(新規調査を依頼する場合)
既存のデータに比べて、新規で調査する方が費用は増えますが、鮮度の高い情報が取れます。
また、既存のデータでは知りたい特定の商品カテゴリーなどズバリそのものというデータが少ないことが多いです。
新規調査は、自分好みのカスタマイズした調査が行えるのも特徴です。
全体的に調査費用は高くなります。
調査の内容や種類によりますが、基本的には数十万円単位だと思います。数万円以下の調査というのは見たことがありません。
もちろん、帝国データの会社年鑑や日経新聞のマーケット調査のような既存のものであれば、1,000円単位でありますが、調査レポートとしてはあまり体系だったデータにはならないと思います。
調査データの使い方〜責任回避のために使うケースが多い〜
これまで市場調査業界に長くいて、顧客の利用目的は、この責任回避が一番多かったと思います。
市場調査は、ビジネスの中で意思決定を左右する大きなポイントとなります。
それを外部の調査会社の責任にしてしまえば、そのビジネスが失敗した場合、最終的に外部の責任という形で、自身は責任を取らなくていいという使い方です。
調査会社を使う際の注意点〜自社のデータは取られないように〜
調査会社に在籍経験がある人間としては、調査を発注する側の方に言いたいのは「自社のデータを取られないように」するということです。
調査員・リサーチャーというのは、業界の人から見れば全くの素人で、ある程度情報を与えた方がレポートとしても精度がいいものが出来上がるだろうと思うと思います。
その考えに間違いはないのですが、調査員が行うデータ収集や取材の際にデータのやり取りというのが発生することが多いです。
その際に発注元のデータを渡さないのは市場調査やリサーチャーとしては最低限度のモラルだと思うんですが、それを破って相手方に渡してしまうケースもちらほら見られます。
調査会社に開示するデータは十分考えてから渡すようにしましょう。
ただ、逆に自社を調査させるという手法もあります。この目的は以下のようなケースが多いです。
- 情報セキュリティとして、現状把握とセキュリティホールの確認
- 客観的な自社評価
- 覆面調査(本部として店舗のサービスを調査するなど)
調査会社にデータが渡る危険性はありますが、そのデータが公開して構わない範囲だとかだと、調査会社の力量を図るのにいい方法となりますね