3.市場規模シェア調査入門<仮説、計画の立て方について>

市場規模シェア調査とは、マーケット調査のことで、「ある商品・サービスの市場動向についてまとめる調査」です。

今回は市場規模シェア調査について仮説の立て方と調査項目の設計についてまとめます。

仮説・計画の立て方の全体・概要については市場調査入門編の「5.仮説、計画の立て方~市場調査入門~」でもまとめてます。良かったらご覧ください!

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仮説を立てる

調査項目を考え調査計画を立てる前に、まず仮説を立てたほうがいいと思います。

ここでいう仮説とは「予想した調査結果」という意味です。

仮説の目的①:調査の目的がハッキリする

その調査で最低限これは知りたい、

ここまでわかればいいな、

という目標を書き出します。

そしてその結果がどんな感じかイメージします。

この目標と結果イメージがどんな感じかを想像し仮説を立てると調査目的がはっきりします。

仮説の目的②:関係ありそうな範囲の目星がつける

これは、知りたい項目や商品だけでなく、その商品がどんな商品に関係しているか、どのあたりまで影響しているか、などをある程度考えておいた方が後の調査が楽ということです。

市場調査は時間との闘いなので情報を2回集める時間はできるだけ省きたいものです。

このため、はじめからその市場に関係しそうな所の目星はつけて、データ等は最初から集めといた方がいいでしょう。

仮説の目的③:難しそう、手間取りそうな項目の解決法方法、逃げ道をはじめから探しておく

定義が曖昧であったり、市場自体が複数の市場と重なり合ったりする場合は、はじめにその定義を明確にすることによって、曖昧さを回避することをある程度考えておいた方がいいです。

独自の定義以外では既存の市場の呼び方を変えるなどで強引に行く方法も仕方ないと思います。

冷凍食品での例

例えば、冷凍食品が日本でどれくらい消費されているか、調べようとしたらどうしますか?

  • 冷凍食品を一人当たり消費量 × 日本人口
  • 家やレストランでの消費量を調べる

など様々な方法がありますが、簡単に調べられないのは想像できると思います。

日本冷凍食品協会では、【「冷凍食品国内生産量」「冷凍野菜輸入量」および「調理冷凍食品輸入量」の合計を冷凍食品の「消費量」としている。】だそうです。

国内生産量や調理冷凍食品は、協会会員へのアンケートで算出し、冷凍野菜は財務省の輸入統計から引用しているようです。

つまり、直接「消費量」がわからなくても、わかっている数字を合計すれば、多くの人が納得する「市場規模が算出できる」ということです。

定義の仕方で悩んだら、はっきりわかる市場を組み合わせて、新たな市場が計算できないか考えてみるといいかも知れませんよ!

仮説や調査計画を立てるには、プレリサーチをしてアタリをつける

まずは、インターネットで検索してみて、どんな感じのデータが出るかを見るのが、手っ取り早いと思います。

ここに出てくる情報だけで調査自体終わってしまう場合もあります。

しかし、少なくともそのレポートを見る人の多くは、知っている情報なので最低限の情報として持っておいた方がいいと思います。

計画の立て方

調査計画を立てる意味は、アウトプットのイメージを明確にすること、とそのアウトプットを満たすために何を集めなければいけないか、を考えるということです。

計画を立てることによって調査の期間や時間を見積もれるので、どれくらい時間がかかるかが分かります。

あくまで調査目的を満たせば問題がないので、一般的な市場調査の全ての項目を使う必要はありません。

市場規模シェア調査の項目例

あくまで一例です。(全て使う必要はありません)

製品概要製品の目的、機能、特性、仕組み
市場概況市場の形成時期、歴史、市場成立の要因、市場構造、参入企業数推移、新規参入状況、新製品状況、市場拡大、縮小状況
市場規模推移5年程度の数量、金額、伸長率表、推移
種類別規模推移実績の数量、金額、伸長率
用途(分別)規模推移実績の数量、金額、伸長率の時系列表、
メーカー別シェア実績の数量、金額、%表、円グラフ、解説
販売チャネル、主要商社商流を図示し、解説
価格動向価格の動向、上昇、下降、今後の目途、可能性等を解説する。
代表的な価格事例を明示
消費財は末端実勢価格、生産財ではメーカー出荷、もしくは、代理店出荷価格
技術開発状況開発対象(素材、機能、性能)と目的、理由、具体的内容、開発の方向性、
現状の課題技術上、販売上の課題、問題点を解説する。
(商品が浸透していない、代替商品がある、価格が高い、性能が低い、機能が劣る、流通チャネルが未開拓・・・・等々商品の需要に対する阻害要因を明記する)
今後の方向性今後、市場が拡大するのか、しないのか。
技術的、需要的にはどのように発展していくのか。
新規に投入される商品はあるのか、新規参入企業は出てくるのか。
より優れた他の技術、商品に置き換わるのか
参入企業一覧参入企業一覧
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