市場規模シェア調査とは、マーケット調査のことで、「ある商品・サービスの市場動向についてまとめる調査」です。
市場規模シェア調査で集まった情報を整理整頓することはとても大事です。
この後のレポート作成にも関わってきますので、ここできっちり整理しておきましょう。
情報整理・分析の全体・概要については市場調査入門編の「7.情報整理、分析~市場調査入門~」でもまとめてます。良かったらご覧ください!
数字と数字の整合性
まずは数字と数字の整合性です。
各メーカー出荷額を合計すると市場規模を上回っていないか。
販売ルートや商品カテゴリーをクロスして集計した際に、販売ルート内の商品シェアなどの状態に違和感はないかなどをチェックしていきます。
正確な数字がわからくても、順位や上2桁ぐらいは合わす
「調査したが全くわからなかった」というケースも経験上少なからずあります。
この時、どうしても外したくないのは、メーカーシェアであれば1番2番3番などの順位です。
各メーカーが「どれくらいのシェアを何パーセント持っているか」という算出は難しくても順位が合っていれば、それを見た人間はそこまでの違和感は感じないはずです。
というのも、メーカーシェアが何パーセントというのは年によっても違いますし、統計の取り方によってもよく変わるので、何パーセントと言い切れる人は少ないと思います。
その代わり、広告などで「業界 no.1」という言葉を使うように、順位というのは各社とも必死になります。
ここは間違いないようにしましょう。
数字と文章の整合性
伸びている、減っているなどの状態を表す言葉が数字の動きと一致しているか、
文中に数字が出ている場合は表やグラフなどの数字と一致しているか、
などです。
データが集まらなかった調査項目への埋め方を考える
取材などの情報収集が終わった段階で調査項目について全くデータが集まらなかった際は、
全体から主要メーカーを引き算しようとか、仮の計算式で計算していこうなど、
の穴埋め方法を考える必要があります。
メーカーや企業はたまに嘘をつく
よく悩むのがナンバーワン企業が何社もある場合です。
この数字やコメントにあまり振り回されない方がいいです。
数字の計算方法を細かく説明している場合もあれば、単純に「調査会社調べ」というような何の数字の根拠も説明がない場合があります。
調査の時期や集計項目などでその会社をNo1にする方法は色々ありますし、各社ともナンバーワンというのが言いたいだけの場合もあるのであまり気にしないようにしましょう。